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アマミアラカシのドングリ

2010.01.26 Tuesday

昨日の沖縄は梅雨時を思わせるような強い雨が一時降り、すっきりしない天気でした。

話は変わりますが、先週出かけた先で偶然アマミアラカシのドングリを見つけました。

アマミアラカシは石灰岩土壌に生える樫の木の仲間だそうです。



上の写真左からイタジイ(スダジイ)、マテバシイ、アマミアラカシのドングリです。

イタジイとマテバシイのドングリは去年の秋拾ったものです。

アマミアラカシのドングリは殻の厚いマテバシイのそれに比べて薄く、乾燥すると下の写真のようにひびが生じました。



殻の裂け目に爪を差し込むと比較的容易に殻を剥くことができます。

殻を割ると、イタジイのドングリのように中身も自然に縦に分かれます。



デンプン質に富んでいそうなそれをかじってちょっと味見をすると、舌先に渋味を感じました。

タンニンの量は多そうです。

食用には適さないかも。

殻が薄く剥きやすい上に豊富な中身で満たされたアマミアラカシのドングリを見ているともったいない、何か利用できないかと思いましたが、比較的タンニンの量が少ないマテバシイのドングリの渋抜きですら大変なのに、これを渋抜きするのはさすがに無理だろうと思いつつも、沖縄県宜野座村松田区で、縄文後期(3500年前)の前原(ミーバル)遺跡で発見されたザルの中に水さらしと呼ばれ、地下水に漬け置きして貯蔵されたオキナワウラジロガシを含む木の実が発見されたことを思い出しました。

私たちの祖先はあの幻のドングリと言われる巨大ドングリも食べていたんですネ。

更にこれらとは比較にならないほど渋味を含むトチの実(沖縄に栃(トチ)の木はありませんが)さえもアクヌキするなど、照・落葉樹の森の中から容易に食せないものを食べられるようにする生きる知恵と術を身につけていました。

対する現代の私たちの多くは自ら作り上げたコンクリートの林立する森を住処とし、自ら作り上げた経済システムの気候の下、糧(かて)を得ていますが、この気候の悪化は森林の実の不作という現実に苦しんでいます。

残念ながらこの森林に住む大半の住民はこれからも続くかもしれない経済の天候不良の下、不況という不作(景気の二番底も囁かれていますが、こうなると氷河期)を乗り切るための良い術を未だ見つけていません。

食えないもの(不況)を食えるよう(好況)にできるよう、何とか知恵をひねりだせないものかな?

森とどんぐりを縄文と現代の生活環境と経済にひっかけてちょっとおセンチになってしまいました。

下はマテバシイの殻斗、帽子です。

肉厚で粒々がついています。



対するアマミアラカシの殻斗。薄く、渦巻き状の筋があります。




posted by: ぷりりん/まりりん | 沖縄の植物 | 22:51 | comments(0) | trackbacks(0) |

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